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生命保険で損をしないために

生命保険の種類

   

基本は3種類、シンプルです

生命保険の種類は、「死亡」、「生存」、「生死混合」の3種類しかありません。死んだら保険金が出る保険、生きている間に保険金が出る保険、その混合。実にわかりやすい。

もう少し詳しくみていくと、以下のようになります。

〈死亡〉終身保険、定期保険
死んだら保険金が入る。

〈生存〉個人年金保険、貯蓄保険、こども保険
ある期間まで払い込めば生きていても保険金が支払われる。その間に死亡しても払われる。

〈生死混合〉養老保険
ある期間中に死亡すれば死亡保険金が、生きていても満期になれば満期保険金が支払われる。

これに、終身、10年、20年などの払込期間、保障期間、保障される金額が組み合わさってきます。医療保険は損害保険であって、生命保険ではありません。こういった分類は我々保険を検討している人間にとってはどうでもよいことですが、種類の説明というテーマ上、後にまわします。

でも、なぜかわかりにくい

日本生命、第一生命、明治安田生命などの大手漢字系生保が、主力商品として大金を投じて宣伝しているのは、「抱き合わせ保険」といわれる商品です。上記の保険を全部といっていいほど組み合わせた複雑な商品です。大手の商品名はこんな感じです。

日本生命「みらいのカタチ」
第一生命「ブライトWay」
住友生命「未来デザインワンアップ」
明治安田生命「ベストスタイル」
朝日生命「保険王プラス」
太陽生命「保険組曲Best」

有名タレント等を利用した宣伝と相まって、歯の浮くような名前がついています。ついつい嫌悪感を持ってしまいます。

自分が最初に生保と接触したのは、大学を出て就職した頃。時代は平成一桁でした。知人縁故の生保営業レディがやってきて、会社近くの喫茶店で説明を受けました。通例に漏れず上記のような「抱き合わせ保険」を薦められました。

保険のことはよくわからなかったので、ほぼ薦められた形で払える範囲の保険料に設定してもらいました。5〜6年後に保険について少し勉強してみると、更新という怖いものが潜んでおり、自分にとって不要な特約もあって、それらを排除した契約内容に変更しました。

今思えば、保険屋さんは営利企業なのですから、自分たちが最も利益の上がる売りたい商品を押すのは当然のことです。少し勉強した目で冷静にみると、書類には確かにいろいろ書いてあります。だから、文句はいえません。それでも、やはり抱き合わせ保険はわかりにくいのでよくないと思います。

ケガをした時、病気をした時、死亡した時、身体障害状態になった時。。あらゆるリスクをカバーして困らないように、と謳われているように感じられるようなのですが、これだけ手厚い社会保険や低所得時の学費補助などがある日本で、そんな事が本当に全部必要でしょうか?

先日、日本で最も売上高の高い生保、日本生命に、学卒22歳におすすめの保険を見積もってみました。やはり22歳の一般的な若者には判断しにくい「抱き合わせ保険」が送られてきました。

有名人を起用した宣伝も含めてイメージを強調、商品はなるべく複雑にしてイメージで利益率の高いものを売る。企業としては間違っていません。ただし、検討するこちらも、10円の違いを味・品質とともに吟味する大根と同じようにみましょう。

保険は3種類と認識して、シンプルに捉えて自分の都合だけを考え、理解し納得できるものを購入するのが、保険の種類で惑わされないコツかなと思います。

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