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生命保険とは?

   

保険は営利目的の商品

生命保険は、生命保険会社が人の死や病気・ケガをネタにして、利益を上げるために販売している営利目的の商品です。
保険の始まった15世紀に遡って調べれば、その歴史の中には相互扶助の為に行われた保険行為もあるでしょうが、現代の生命保険は純粋な営利商品と考えて向き合うべきです。

「保険は営利目的の商品だ」というと、何か違和感、齟齬を感じませんか? ここに生命保険の特徴が隠れています。販売されている商品が営利目的であることはごく当たり前のこと。食料品、土地、建物、電化製品、金融商品等いずれもそうです。これらの商品についてなら、違和感は感じません。「もうかりまっか!」でいいわけです。ガンガン儲かっている人が尊敬されてメディアで持論を語ったりします。生命保険もやっていることは彼ら以上に「もうかりまっせ」なのです。

それなのに生命保険が「保険は営利目的の商品だ」というと違和感を感じる、感じさせられる。「相互扶助」、「あなたの人生のため」、「将来に備えて」、「何かあってからでは遅い」など、テレビや新聞、雑誌などの広告等で繰り返し繰り返し、金儲けではないという嘘のイメージを刷り込まれているからです。

しかし、普通の大人なら、保険が営利目的の商品なんてことはわかっているのです。わかっていても、なんとなく感じさせられる、というこれが怖い。生保各社による刷り込み戦略の効果はなかなか強力なのです。

この文章もまた、何か生命保険に対して批判的、悪く言っているというように感じませんか? そうだとしたら、それも生保各社の長年に渡る刷り込み戦略の効果。恐ろしいものです。

では、生命保険会社だけが利益を得て、契約者である我々顧客には利益がないのか、というとそれも違います。食料品、土地、建物、電化製品等と同じように、必要な人がちゃんと選んで使えば、役に立つ商品ともなります。もっといえば、金貸しの発売する商品に近いですから、冷蔵庫を選ぶより慎重な姿勢が必要といえます。

冷蔵庫であれば、日々直接手を触れて使い、電気代の増減も目に見えてわかります。それに、購入時には、同程度の容量の冷蔵庫を比較検討して選ぶことができます。事実として同容量の他の商品と比較して寸法が小さくなければ、省スペース設計(コンパクト)とは書けません。省電力、スピード冷凍、大容量野菜室などという言葉も同じです。保険もこれと同じように比べましょう。

人間の死をネタにした儲かる商売

日本で近代生命保険が始まった19世紀、「人の生き死にで金儲けするのか」と侮蔑され、普及が進まなかったといいます。この感覚を「当時の日本人は、遅れている」と刷り込んでいるのも生保業界の営業戦略です、きっと?(これは?ですね) 彼らは遅れていません。事実をいっています。昔も今も生命保険会社は「人の死や不幸をネタにして金儲け」をしており、それは善悪ではなく生命保険という商売なのだから当然です。我々は昔の感覚を忘れずに、自分にとって都合の良い商品があれば、購入すればよいのです。

人は産まれたときから死に向かって毎日毎日生きます。「死」は絶対誰にでも該当する商売のネタですから、生命保険の基本的な市場は人間全てということになり、とても幅広く展開できる商売といえます。

マイナビ転職が2014年に実施した調査によると、生命保険は業種別の年収ランキングで4位に入っています。モデル年収(平均)は759万円だそうです。ちなみに、トップ10は以下のようになっています。

  • 1位 外資系金融(1,342万円)
  • 2位 ベンチャーキャピタル(949万円)
  • 3位 不動産(767万円)
  • 4位 生命保険・損害保険(759万円)
  • 5位 政府系・系統金融機関(704万円)
  • 6位 証券・投資銀行(683万円)
  • 7位 信託銀行(675万円)
  • 8位 商品取引(669万円)
  • 9位 住宅・建材・エクステリア(657万円)
  • 10位 リフォーム・内装工事(641万円)

なんと8位までのほとんどは、実際に自分の手でモノをつくらず、他人の金やモノを計算して儲ける虚業です。生命保険業界の高給(モデル年収759万円)は、我々の死と、それを計算した商品が生み出しているわけですから、我々の払っている保険料にその原資が入っているという普通の考えを忘れずに生命保険を見ましょう。

生保各社の広告を見て、その醜くさ、あざとさに嫌悪と侮蔑を感じれば、冷蔵庫を選ぶのと同じ様な標準的な感覚といえると思います。刷り込まれた分を打ち消すにはそれくらいは最低限必要です。感覚を戻して、要不要を見極め、必要であればこちらに都合の良い商品を選びましょう。

ほけんの窓口などの乗合代理店やファイナンシャルプランナーは、一見、我々の立場にたっていそうで「プロに任せれば安心」となりそうですが、そう簡単にはいきません。
前者は当然、保険会社から営業のリベートを得てそれを収入として成り立っています。後者もまたそのような方が多いと聞きます。となると、生保業界が利益を吸い上げる仕組みにどっぷり浸かった人たちです。

それでも人はいる、はず

しかし、プロとして何か仕事をする以上、利害関係があるのは当たり前といえます。そして、本当はプロに任せるのが良いのです。言っていることが矛盾していて申し訳ないのですが、そう感じます。

役人は他人の金をピンはねして己の悠々自適ばかり考えるどうしようもない奴らだ、というよくある意見は外れてはいないと思いますが、それでも志のある役人だって絶対います。保険も同じではないでしょうか。

全員が年寄りに「転換」を進める人非人のような非道な振る舞いができる営業マンや代理店だとは思えません。志があり、我々にとって信用できるしっかりしたプロは絶対にいるはずです。どこかに。見極めるのが難しいですが。。

まずは、生命保険とは何か、その構造や商品について我々が最低限の知識を持つことが必要ではないでしょうか? そうすれば、適任なプロを見つける確率は上るはずですし、自分自身で必要な保険を的確に選択できる力がつけばなおよしです。

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