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住友生命「未来デザイン」

   

見積りを見分/モデル保険料の総額は2,541万

最初は、見積書をそのまま見せようと思ったのですが、あまりに色々書いてあるためわかりにくく、要点をまとめることにしました。

〈見積時期と条件〉平成24年、35歳、男性、10年更新
〈保険料総額〉2,541万1,380円
〈保険料月額〉
35歳/23,100円、45歳/30,334円、55歳/52,090円、65歳/70,825円、80歳以降/0円
〈保険料小計〉
35歳〜44歳/277万2,000円、45歳〜54歳/364万80円、55歳〜64歳/625万800円、65歳〜79歳/1,274万8,500円

〈内容〉※( )内は月保険料、保障年齢は更新した場合。
新終身保険:156.7万円(3,557円)/終身

 〜以下、全て特約〜
新介護収入保障特約:年額240万円(10,195円)/65歳
リガード特約(特定疾病保障定期保険特約):300万円(1,752円)/80歳
Vガード特約(重度慢性疾患保障特約):300万円(1,599円)/80歳
災害割増特約:500万円(205円)/80歳
傷害特約:500万円(290円)/80歳
傷害損傷特約:5万円(415円)/80歳
総合医療特約:日額1万円(3,390円)/80歳
入院保障充実特約:10万円(800円)/80歳
成人病入院特約:日額1万円(560円)/80歳
がん入院特約:日額1万円(210円)/80歳
新先進医療特約:2,000万円(127円)/80歳

〈主契約部分の死亡保険金/解約返戻金/累計保険料〉
45歳:52万円/35万4,612円/43万397円
55歳:104万円/76万5,322円/85万7,237円
65歳:150万円/123万950円/128万520円

〈死亡時の総受取額〉※( )内は介護保険金/死亡保険金
35歳:1億200万円(4,800万円/5,400万円)介護保険金は年240万円の20回払い
45歳:5,452万円(2,400万円/3,052万円)介護保険金は年240万円の10回払い
55歳:3,104万円(1,200万円/1,904万円)介護保険金は年240万円の5回払い
64歳:3,151万円(1,200万円/1,951万円)介護保険金は年240万円の5回払い
65歳:850万円(100万円/750万円)
70歳:850万円(100万円/750万円)
75歳:850万円(100万円/750万円)
80歳:250万円(100万円/150万円)
85歳:150万円(0円/150万円)
 以後、同じ

※保険料は予定利率等により変動しますのでご注意ください。これは当時のものです。

1,000人に売ると保険会社はいくら儲かる? 〜 一人あたり1,500万円!?

見積書には月額保険料だけがあり、小計及び総計は記載がなく、主契約部分のみ累計額が記載されていました。主契約だけなら、65歳までの総額は128万520円ですから、言いたくはありませんが故意に安くみせているとも思えます。だって、実際は約2,541万円という家が建つ程の高額なのです。

こうやって改めて眺めてみると、保険会社とはこんなにも儲けないといけないのか? と思わずにいられません。先に書いたように、日本人男性が60歳までに死ぬ確率は8.1%、女性は4.3%であり、35歳以降ということなら数字はもっと下がるでしょう。具体的にはどうなのかが気になり、もう少し考えてみました。

満期後(65歳以降)に死ぬ人の分(894人)の生保の儲け/187億5,100万円

2012年に厚労省が公表した生命表を元にした生存率計算のサイトを見つけ、計算してみると、35歳の男性が64歳まで生きる確率は89.4%。ということは、死ぬ確率は10.6%です。80歳まで生きる確率となると59.9%です。

1,000人契約したら894人は満期後の65歳以降のいずれかに死ぬとして、65歳まで生きた方(894人)が平均寿命の80歳まで生きる確率は67.7%(605人)です。となると、894人−605人=289人が850万円、605人は250万円もしくは150万円の受取額です。これを元に大まかな保険会社の儲けを計算すると187億4,754万円と出ました。

2,541万円−850万円=1,691万円
1,691万円×289人=48億8,699万円

2,541万円−250万円=2,291万円
2,291万円×605人=138億6,055万円

48億8,699万円+138億6,055万円=187億4,754万円

すごい金額です。あとは、64歳までに死ぬ人に生保が支払う保険金と、彼らが生保に支払う保険料を考えます。

64歳までに死んだ人の分(106人)を加味

106人全員35歳で死亡し、最高額の1億200万円を支払うと108億1,200万円です。ただし、この場合、生保が受取る保険料もゼロに近くなります。とりあえずゼロで計算すると、187億4,754万円−108億1,200万円を引きます。結果は79億3,554万円でした。これでも十分な儲けですね。

当然、64歳までに死亡する106人全員が35歳で死ぬことはないでしょうから、勝手に受取額の平均を4,000万円くらいにしておき、彼らが支払う保険料を500万円としましょう。

生保が支払う保険金:106人×4,000万円=42億4,000万円
生保が受取る保険料:500万円×106人=5億3,000万円
187億4,754万円−42億4,000万円+5億3,000万円=150億3,754万円

あくまでも仮定と想像のざっくり計算ですが、1,000人にこの条件で保険を売れば、150億3,754万円となりました。150億3,754万円を1,000人で割ると、一人あたりの儲けは1,503万円にもなります。

(画像と本文は関係ありません)

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