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生命保険で損をしないために

医療保障

   

民間の医療保険はいらない、という意見をよく耳にします。実際、外資系生命保険会社に勤める知人などは、「健康保険や高額医療制度など、公的制度でカバーできるから入っていない」といっていました。

一方では、「10年間高齢の親の介護をし、手術や入院を繰り返した。民間医療保険の給付は使い切った」という知人もいます。高齢になって心臓病などとともに痴呆症が加わってくると、露骨におむつの持ち込みを拒否して、毎日2,000円を超えるおむつ代を請求したり、着衣も割高な指定のものを買わされたりと、医療供給側の立場の強さに逆らえず、公的データでは見えない出費があるのは確かです。

要するに、心臓などの持病に痴呆症が加わった場合など、長引く治療には「お金がかかる」というのが事実です。しかし、今回周囲に聞いた中に、何千万円もの自己負担をしたという人もいませんでした。

これらは、一般的な事情だと思います。第2章で触れた公的医療制度や入院率などのデータを元に医療保障を考えると、医療保険に加入する場合、高齢になってから保障されるもの(終身保障)でないと、入るメリットは少ないということがいえます。

また、Aさんのように、高齢時に月7万円というような高額の保険料負担とならないようにするためには、アカウント型のような「総合的な商品」に特約としてつけるのは避け、シンプルな単体保険にするのが断然有利です。加入する場合は、夫に妻をオプションで追加すると、夫が死亡した場合に妻の医療保険もなくなってしまいます。それぞれ加入すればこれは避けられます。

いずれにしても、公的医療制度、預貯金を考慮した上で、民間の医療保険を検討すべきでしょう。

 

 - 生命保険見直しのポイント