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生命保険で損をしないために

生命保険の見直しは自分でできる!

      2013/02/10

「保険は難しいから自分ではチェックできない」というのが一般的な感覚でしょう。しかしこれは大きな間違いであり、大きな損を引き起こす原因です。見直しは自分でやってこそ最大限の効果を発揮するのです。ここでもやはりシンプルイズベストです。

自分でやるべきだというのは、自分以外に信用できる人間を探すことが至難の業だからです。他人任せがいかに難しいか、「国内大手漢字系生命保険」、「外資系及びカタカナ系生保」、「乗り合い代理店」、「保険仲立人」にわけて見てみましょう。

漢字系の大手生命保険は、学資保険の例や、高額な手数料(付加保険料)を見るだけでもわかります。生保レディ個人の知識や理性を問題視しているのではありません。顧客に損をさせても会社が利益を上げる構造になっているのです。「そろそろ見直しを」といって生保の営業担当者に見直しを依頼して、本当に任せられる担当者に当たる確率はそれこそ「万が一」です。ほぼないといってもいいでしょう。

 

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生命保険の見直し方法と特徴

 

では、外資やカタカナ系の保険会社どうでしょうか? それらの生保はいわゆる「生保レディ」よりも、専門的中身で勝負するイメージがあります。総合的ライフコンサルティングの要素を打ち出したり、合理的でメリットが多いという印象を与えます。「ワールドワイド」なメリットもにおいます。営業担当者のイメージは、中年の身奇麗なスーツを着た信頼できそうな男性という雰囲気でしょうか。

しかし、ここでも「イメージに騙されない」を思い出してください。いくらキャリアのある専門的コンサルタントであろうと、ワールドワイドな知識(曖昧な言葉です)があろうと、顧客にとってベストな総合的ライフコンサルティングなどできるはずがないのです。ベターくらいがせいぜいでしょう。

理由は簡単です。他社の商品と比較しないからです。第一、保険を軸にした総合的ライフコンサルティングであれば、公的健康保険・年金制度を踏まえたものでなくては意味がありません。これは国内の漢字系大手生命保険会社にもあてはまります。

「信頼できる保険のプロを選ぶことが大切」などというアドバイスを見聞きしますが、そんなことをいうこと自体がナンセンスです。これまで書いてきたような状況である生命保険業界において、顧客の利益を第一に考えるプロを探すことはほとんど不可能です。これを可能にするには、自分自身が生命保険業界に就職してプロになり、担当者を見切るしかありません。しかし、おそらくその結果は「そんなやつはいない」でしょう。

比較ができる代表選手は、各社の商品を取り扱う「乗り合い代理店」です。生命保険への不信感を背景に急成長を遂げており、業界全体の店舗数はすでに1,500店といわれています。詳しくは第2章にて触れますが、急成長しているからといって、安易な信用はいけません。

構造上、専属の生保営業担当者に比べれば中立性が高いとはいえますが、彼らの収益は、契約した保険料に応じて生命保険会社から支払われる手数料です。結局、提案された内容を「自分」で判断できなければ、損する可能性は排除できないということです。

最後は、1996年から導入された保険仲立人(保険ブローカー)という制度です。保険仲立人とは、保険会社から独立し、顧客からの依頼を受けて最適な保険を探すブローカーです。保険会社の代理人ではなく、顧客の代理人ということです。欧米では主流をなしており、制度上は最も信頼できるものですが、業務開始には4,000万円の供託金が必要なため、日本ではまだ50社程度しかなく、これからの普及が望まれます。

生命保険は高額商品です。貯蓄性のある保険であれば何十年も資金を拘束されることになります。生命保険の見直しは自分ですべきです。基本のみ押さえて、プロしか理解できない複雑なものは無視し、自分でわかるシンプルなものだけ相手にすればよいのです。これが最も損をしない、賢者の道です。

 - あきれた、日本の生命保険