〈生保各社メモ〉 メットライフ生命保険株式会社
米国最大手の保険会社、メットライフの日本法人。アリコジャパンがメットライフに買収され、メットライフアリコとなり、平成24年（2012年）にメットライフ生命となりました。前身のアリコは昭和48年（1973年）に日本で営業を開始した日本で一番古い外資系保険会社であり、その歴史を受け継いでいることになります。アリコの保険契約はすべてメットライフ生命が引き継いでいます。
業績
◎平成27年度（2015年度）
売上高（保険料等収入）：1兆6,313億円（第7位）
運用収益：3,935億円
保険金等支払金：1兆2,805億円
経常利益：489億円
総資産：9兆8,724億円
苦情・不払い件数
◎平成27年度（2015年度）
苦情：66,964件（1.24％）
不払い（支払済）：99件／6,500万円
※一般社団法人生命保険協会「生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払情報について」より。基本的に当該生保の自己申告による。
※苦情の（ ）内は、客数に対する苦情の割合。
不祥事
◎平成22年（2010年）2月、下記、情報漏えいにより金融庁の業務改善命令を受ける。
◎平成21年（2009年）8月、東京国税局から平成20年度（2008年度）3月期までの3年間の間に3百数億円の申告漏れが指摘され、178億円の追徴課税が科せられた。
◎平成21年（2009年）7月、最大11万件の顧客情報を漏えい。１か月で4,228件に上る不正使用が行われた。原因はID及びパスワードの使い回しという杜撰なものだった。
◎平成19年（2007年）11月、誇大広告、誤認表示により行政処分を受ける。
新聞広告において、ガンにり患したと診断されれば一時金が支払われるような広告を出しておいて、実際にはり患と診断かつ入院中に所定の手術をした場合に支払われるものであった。体のいい詐欺だ。この他にも誇大広告・誤認表示などが多数発覚した。
◎平成13年度（2001年）～平成17年度（2005年）の間に、32件（7,764万円）の不当な不払いが発覚。